2021.04.05
田植えが始まった!
4月10日、田植え作業を見る
4月18日、ほぼ全体が「水田」になる
4月22日、水の張られていない田がある
4月25日、作業の意味

3月27日から29日、大阪奈良をまわって帰った。正確には明日香村と吉野山である。吉野の桜は、さすが見事だった。

一日おいて31日、4月1日を、祖谷・大歩危で過ごした。これは今後毎年このようなことになる。私一人の記念日・記念行事である。

黄砂はずっと続いている。散歩も簡単にすませた。肺に良くなさそうだ。
4日は、小雨だったがほぼ終日降り続いた。ありがたかった。黄砂を落としてくれたと思う。夜、雨が上がったので散歩に出た。私の基本コースで、田んぼの中、平坦な道である。 (野神神社コースと名づけている)

私の耳にも聞こえるほど、蛙の合唱だった。耳に手をあてると、さらに大合唱になった。オーケストラだ。声は少なくとも3種類あると思った。それが蛙の種類の違いなのか、同じ種類で違う鳴き方をしているのか、興味はある。地中にもぐって冬眠していた蛙君たちが、田に水張りされたのに合わせて出てきた。おそらく近々、いっぱいのオタマジャクシが生まれるのだろう。カラス君の餌になるのだろうか。農薬の量が小動物の生存を許す範囲に抑えられているともいえる。だからカラスや小鳥たちが、ここを生活場所にできているのだろう。イナゴ君もなつかしい。
私は蛙の声がすきだ。心が鎮まった。

5日は霧雨がふり、風があった。花冷えというのか、冷涼だった。
昼前に晴れ間が出た。昨夜と同じ道を散歩に出た。
田植えが始まっていたのだった。



いまは水面がほぼすべて見える。これが稲の生長とともに、徐々に水面が見えなくなり、それに従って「緑」が、濃くなっていく。稲そのものの緑が深まっていくのと、見える水面が減っていくのと、相乗で、田んぼの緑は急激に濃くなっていく。この過程のあらゆる濃度の「緑」が、私の好きな好きな色である。これ以上に美しいものはない。




稲の生長は早い。これから毎日が楽しみだ。




おいしいお米に育ってね!
 

 4月7日
今日は絶好の天気だった。気温も上がらず、散歩の最終段階で汗を感じた程度だった。



上勝方面の山々も見えた。どうやら黄砂は、収まったようである。




気のせいか、稲は少し伸びたように思う。(実際に伸びたと思う)
これが何日くらいで水がみえなくなるのか、それを観察してみたい。
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 4月10日
田植えの作業を見る

今日は初めて現実の田植え作業を見た。私のみえる範囲でも3台の田植えマシンが動いていた。他に、水の張られた田の土を耕している耕運機も数台動いていた。それぞれに田植えの時期がずれるのだろう。
作業を見飽きることがなかった。それぞれの箇所で立ちつくして見たが、いやがられることはなかった。あるお一人は、かるく会釈して下さった。















3つの機械はそれぞれ型が違うようである。性能については私は判断できない。ただこのように等間隔、かつ同じ深さに苗を植えつけていく性能は、見事なものである。私の子供時代、耕すのは牛馬だった。苗は「早乙女」と呼ばれる女性が担当した。私の母も、田植え時期には実家へ手伝いに行った。風景としては思いだしても美しいが、実際は苛酷な労働であっただろう。

さあ、これから日々、私がもっとも綺麗と思う景色が展開する!
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4月18日
今日は風がつよかった。
全体が「水田=田んぼ」になっていた。




作業に時の差があるのは、品種によるのだろうし、その品種をえらんだ農家の「経営戦略」だろう。それはそれとしてわが画像ながら、ミレーの名画にかさねる。




この日は風がつよかった。
稲は水に守られているようにみえる。





ここでは肥料は「手撒き」だった。(苗植えと同時に肥料を散布しているマシンもあった)
私はこれを美しい作業と思った。
  
4月22日



水面が、水彩絵具の緑を流したように、うっすら色づいている。



カラス君たちはよく働く。



この区画はまだ水が張られていない。水田に違いないと思うが、遅い収穫の品種を植えるのだろうか。
観察を続けたい。

2021.04.23


きれいだ。
今日は「うす曇り、ときどき晴」という感じだった。昨日にくらべ気温は低く、庭整理は楽だった。軽装で散歩に出たが、少し寒さを感じたので、短くきりあげて帰った。風もあった。上勝方面は降っているのかもしれない。
  
4月25日

今日は立江寺から阿千田峠へ向かう[昔日の土佐街道]を車で通った(車で通れない場所は迂回したが)。あいさい広場で買物をした帰りである。いつも紹介している田んぼ(私の定番散歩コース)とは県道を挟んで区域が異なるが、水田の中で腰をかがめて作業する女性をみた。
同じ作業姿は、この数日、あちこちで見ていた。

(4月24日の撮影) 下の、話を聞いた女性とは別の人


私は車をとめて窓越しに様子をみた。丁度女性は道路に上がってきた。眺めている私に女性も気づいていた。私は少し先に車を停め、車から下りて、挨拶した。女性もにこやかに応じた。
「ボクは去年徳島へ引っ越してきました。田んぼが好きで、いつも眺めています。田んぼは、きれいですね。ところで、教えて下さい。いまなさっている作業は、どういう内容なんですか? 知りたいと思っていました」
女性は、「草取り」と「稲の植えつけ」です、と教えてくれた。私は、そのどちらかと思っていた。両方だったのだ。それなりの対処はしているのだろうが、それでも草は生えるのだろう。それを抜くことと、機械植えした稲の弱そうなものを、しっかりした苗と差しかえているのである。昔の田植えには比較にならないが、それでも大変な作業にちがいない。
「ありがとうございました。おいしいお米を作って下さい」
私はいい気持ちで家に戻った。

途中、いつもの散歩コースの田んぼで、下のようなものを見た。



私は蛙のタマゴではないかと思うが、よく分からない。いずれにせよ近々、いっぱいのオタマジャクシが現れるだろう。


(4月26日)





水面がうす緑になってきた。これから、私がもっとも美しいと感じる色彩が展開する。

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